信州新町美術館(長野市)館蔵品展

2009年に企画個展をさせていただいた際の3連作品です。青を26年ぐらい発表し続けています。現在の青はかなり変化してきていますね。この画像を当時個展の担当者だった方から送っていただきました。ありがとうございます。

 

Art Book ‘Flowers for Monet’ (Enter into Art) Germany

昨年2020年はモネの生誕180年ということで、ドイツの出版企画会社から記念画集への参加を依頼されました。一年ほど経過し、本の刊行も近いと思われます。

この作品は2015年のF15の作品です。直接花を描いてはいませんが、モネに向けて、というテーマにあつているのではないかと考え選びました。

NATURE 2015 F15 OIL

宮沢賢治学会イーハトーブセンター会報(第63号)への投稿

宮沢賢治学会イーハトーブセンターの会報(第63号)に作品が掲載されました。

この絵は小品で、基調色がグリーンといえると思います。このグリーンの下は青で私にしましたらやはり、青の絵の一環とされます。

宮沢文学はもう30年ぐらい前から私の傍にあるのですが、その偉大な世界に影響されすぎてしまうと絵に作意が強く出てしまって自分の創作から外れてしまう。自分が描き続けている作品と宮沢賢治の物語との接点を大切にしようと思っています。投稿はとても素敵な体験です。

EXCELLENT ART BOOK (ドイツ) 2019 -浮遊する色調-

浮遊する色調

三沢かずこが内なる世界と外界とを表現する手段は色彩である。作家の厚塗りの技法は、彼女の色彩に特別な強さを与え、それらを輝かせる。光を蓄え輝く色彩は自然を再定義する。それはアーティストが観るものに個々の魂と精神とを染み込ませ、虜とするような素敵な瞬間の提示ではなく、むしろ含みといえる。モネの睡蓮の池は三沢にインスピレーションを与えているが、彼女が完全にこのテーマを彼女自身のものにしているのは明らかである。その勢いを最小限の軽さへと導き、彼女の形は互いに融合する色調の浮遊する魔術に溶け込む。彼女の自発的でリラックスした筆づかいの影響で、色彩の振動点が拡散されている。

*ドイツの Enter into Artから画集が出版され、三沢かずこの作品がGabriele Walterさんの評論と共に見開き2ページで紹介されました。

宮沢賢治学会イーハトーブセンター会報の投稿エッセイ

宮沢賢治学会イーハトーブセンターの会報第59号に私の投稿エッセイが掲載されました。今読み返してみると、これを書いた時の精神状態が思い起こされて少し胸が詰まります。少しづつ小品が制作できるようになりました。(春ごろから体調を崩していました)今頃になって宮沢賢治文学の深さが私のなかに溶け込むようになりました。作品を日々読み返しています。心に多くのものが響きます。

この会報の表紙は『薔薇輝石』  明け方の光を表す色とされ賢治文学に登場する鉱石です。なんて暖かなローズ色でしょうか。心と体が元気になります。

 

游シリーズのこと

新ホームページに『游シリーズ』を掲載した。青の抽象を追求してきた私の世界は、やはりシリアスな表現世界といえるだろう。

だが、厳しい世界にも、遊びとか、息抜きの場面が必要ではないかと思えるときもある。少しお茶をして、こころが柔らかくなる。

シリアスな世界の傍ら、幾つも幾つもこのような『游』の世界を描いてきていることに、今更というか、気づかされた。そういえば、
これらの作品は、私の手元にないものがほとんである。国内や国の外で、どこかの壁面で、ひっそりと見る人に寄り添ってくれていたら
とてもうれしいことだ。

ギャラリー島田で画集出版記念 -無限の青-

2019 年3月30日から神戸のギャラリー島田で三沢かずこ画集出版記念個展が開催されました。この個展の全体のテーマは『無限の青』です。100号の大作から小品に至るまでこのコンセプトで選びました。展示作品は画集に掲載されているものを含めて、2019年の新作を中心に約25点を展示いたしました。

画集には1993年から2019年に至るまでの変化する青の作品を掲載しています。様々な青の流れをどうぞお楽しみください。同時に制作の背景を短いエッセイにして画集に掲載しています。     三沢かずこ

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