評論「かずこブルーの奇跡」(抜粋)

この赤は本当は青なのです。
よく見てください。
赤い青なのです、ほんとうは。

黄色い青なのです、ほんとうは。
青い青なのです、ほんとうは。

深い青がたくさんの花となってここでほころんでいるのです。
そうです、奇跡が遂に完成されたのです。

ごらんなさい。
画家のいのちからまっすぐに咲きでてきた花ばなを。
ふつふつとたぎっている、ひたすらな…。

2014年  山本 忠勝 氏 (元神戸新聞編集委員)

2007 Mide Libre 紙 (カルカッソンヌ、フランス)

濃い青は、彼女の画布の上で普通の存在であるとともに、布地を超え、
照明をも超えた光沢を放つ。
何度も何度も積み重ねられた筆の厚みによって幾つものバリエーション
を生み出している。その青は型にはまることをきらい、青のグラデーシ
ョンは作家の揺れ動く内面の変化に従っている。