イメージから入ると絵が固くなってしまう。作意が強く見えてしまう。もっと自然に湧いてくるような絵を描きたい。
納得のいく絵に出会うため何度も何度も画面をつぶす。つぶす過程で偶然に現れる色や、形のようなものを瞬間的に残し
色を足し、筆を動かす行為に集中する。時間のかかる制作過程だ。だがこの頃になってこれが自分の描き方だと思えるようになった。先の見えにくい無計画な制作方法ではあるがこのやり方を続けていこうと思っている。
絵の向こう側に一体何があるのだろう。時に、風や光やこころの痛みをそこに感じ、制作を繰り返す日々である。
ギャラリー島田 三沢かずこ展 -祈りは青に-
2021.12.11-12.22 作家コメント
青に魅せられてその眼差しは世界へと広がった。そしてひしめく青はやがていつしかひしめく沈黙へと向かった。
その沈黙と測りあうほどの青と出会いたい。
島田誠
2021.12.11-12.22 ギャラリー島田
三沢かずこ展 -祈りは青に-
2年半ぶりの個展が近づいてきました。25年近く青を追求してきましたが、この度は『祈り』が大切なテーマになっています。長く続くコロナ、終息を祈り、平穏な世界がよみがえることを願っています。
新作の青 約25点の展示です。ご覧いただけましたら幸いです。 三沢かずこ